基礎編

  • 基本的にすべての音響機器には入口と出口があります。
  • ここでは、最初に音の「入口」となるマイクから設定を始めてみます(音の最終的な「出口」はスピーカーです)。
  • ワイヤレスマイクに電池を入れ、所定の位置に設置してください。
※イメージです
  • ワイヤレスマイクが拾った音声は、受信機が受信します。
  • 次に、受信機をミキサーにつないで音を送り込みます(有線なら直接ミキサーにつなぎます)。
  • ミキサーとは、名前の通り音を「mix」させる機械で、マイク、ヒムプレーヤー、キーボード、ギターなど、様々な機器をつなぐことができ、それぞれ音のバランスを調整してスピーカーに音を運ぶことができます。一つ(あるいは複数)のスピーカーから「一つ」の音のように複数の音源の音を混ぜて出すことができます。
  • マイクケーブルの両端には「メス」と「オス」のプラグが付いていますが、メス」が音を受け取、「オス」が音を提供すると考えると分かりやすいでしょう。
  • よって、ワイヤレスマイク受信機のアウトプット端子(3本の金属棒が付いています)には「メス」を、ミキサーのインプット端子には「オス」を接続します。
受信機には「メス」をつなぐ
ミキサーには「オス」をつなぐ

ワイヤレスマイクは2本ありますので、講壇側のマイクと受付側のマイクがどちらであるか、チャンネルの把握が必要です(通常は、講壇側を「1」、受付側を「3」にしています。デフォルトのままだと、なぜか「2」がありません…)。

マイクを2本つないだ状態
  • 奏楽者がいない場合はヒムプレーヤーを使用します(通常は使いません)。
  • マイクと同様、音を「送る」媒体なので、ヒムプレーヤー側は「出力」【PHONE】端子にステレオミニプラグを、ミキサー側は「入力」端子にピンプラグ(赤白)を差し込みます(プラグの形状によってはマイクと同様のインプット端子を使用できます)。
赤は赤、白は白に
  • 次はミキサーからスピーカーに音を送り込みます。
  • ミキサーのアウトプット端子にマイクケーブルの「メス」を、スピーカーのインプット端子に「オス」を差し込みます。
  • 本来は両者の間にアンプを噛ませますが、パワードスピーカーにはアンプが内臓されているので不要です。
  • アンプとは「amplifier」の略で、音を増幅させる機器です。
  • プロは一つ一つの機器のスペックを上げ、最大限の能力を発揮させるために分けて使っています。
  • 基本的にはこれだけで音を出すことができます(もちろん、それぞれの機器にアダプターをつないでおいてください)。
  • 電源スイッチを入れる順番も、上記の順に従います(マイク/ヒムプレーヤー ➡︎ ミキサー ➡︎ スピーカー)。
  • 電源を切る場合は逆になります(スピーカー ➡︎ ミキサー ➡︎ マイク/ヒムプレーヤー)。
  • 各機器の電源を入れる前に、ボリュームが「0」になっているかどうかを確認します。それは、いきなり大音量が出てしまうことがあり、スピーカーの破損につながるからです。
  • 以前こんなことがありました。「0」に設定しておいたはずが、子どもがいたずらをして最大音量になった状態で音を出してしまい爆音に衝撃を受けました(子どもはボタンがあれば押し、つまみがあれば回す)。そういうことにならないよう注意が必要です。