3月8日(日)週報掲載記事

「新型コロナウイルスの影響下にあって」

 中国の武漢を震源地として世界に拡がりを見せている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が、私たちの生活にも直接的に及んできています。首相の要請によって、この国でも3月に入ってから全国の小中高校が次々と休校になり、様々なイベントが中止され、マスクや消毒用アルコール、更にはトイレットペーパーなどまで不足し、国民の生活への影響はさながら、経済界も大打撃を受けています。予測のつかないことが起こる世界にあって、信仰者はどのように生きるべきなのでしょうか。
 私はこのようなとき、よく思い出す聖書の箇所があります。それは、バビロン捕囚に連れ去られたユダヤの民に対する預言者エレミヤのメッセージです。捕囚の現実を受け入れることのできない民に向けて、エレミヤはこの異国の地で民は忠実に歩み、生き残り、次の世代が祖国に帰還できるように、70年の苦難を耐え忍ぶよう励ましました(エレミヤ29:4-7,10-14)。70年というのは気の遠くなるような期間ではありますが、終りがあります。その間、民は支配者に逆らうのではなく、その場所で神の民として証の生活をすることで、民族的繁栄に至ると約束されたのです。私たちのこの現実も、収束の目処が立たぬ中にありますが、神の良いご計画を信じ、今できる精一杯の生き方に努めたいと思います。この時にしかできない何かがきっとあるはずです。