2020年5月17日(日)週報掲載記事

「牧師就任12周年に寄せて」

 私は、2008年5月11日のペンテコステ礼拝において、東伏見福音キリスト教会の牧師に就任しました。U先生、N先生、M牧師の三人から按手を受け、神学校出たての29歳だった私はその礼拝の最後に初めて祝祷を任されました。あれから12年という歳月が経過し、年齢としても一回りし、役員の方からサバティカル休暇を提案していただいていたタイミングで新型コロナウイルス感染症が勃発しました。自宅にこもる時間が多くなった今、この12年を振り返る貴重な時間が与えられています。
 2008〜2019年度の総会資料の「教状報告」を見直しながら、主の恵みを数えてみました。個人レベルでは、結婚、長男長女の誕生、二種の皮膚炎発症といった大きな出来事がありました。国レベルでは、東日本大震災と原発事故、新型コロナウイルスが二つの大きな出来事であり、後者は現在進行中です。教会レベルでは、大きな流れとしては土地の取得に向けての動きがありましたが、身近なところでは受洗された方、転入・転出された方、結婚された方、誕生された方、召された方のお名前が一つひとつ思い出されました。また、ここに書くことはできませんが、背後には多くの信徒の皆様との個人的関わりがあります。

 初代O牧師が務めた期間が8年(1994〜2002年)、二代目M牧師が6年(2002〜2008年)であったことを考えますと、三代目である私が東伏見の教会に仕えている年数もそれなりになってきたことが分かります。それと同時に、12年経つ速さに驚いてもいます。コロナ終息後は「ポストコロナ」と呼ばれる時代に入ると思いますが、主の教会の管理を任された者として、これまでに築いてきた基礎を崩すことなく、如何なる時代にも生き残れる「しなやかさ(柔軟な思考と折れない強さ)」を持つ教会を皆様と共に形成していきたいと思います。