説教者としますと、自分の説教原稿をホームページに上げることにはいささかためらいを覚えなくはありませんが、日本の宣教の歴史の中で「何が語られたのか」「何が語られなかったのか」を記録しておくことは大切ではないかと考え、ある時期から勇気を出してアップを始めました。尊敬するA先生のお考えも同じだということを最近知り、これまで自分がやってきたことは間違いではなかったのだと胸を撫で下ろした次第です。
元々講壇で語るために用意した完全原稿ですので、自分が理解し読みやすいように「序論」「本論」「結論」などの区切りが入っていますが、説教集にすることを目的としたものではありませんので、お見苦しくもそのままにさせていただいております。説教の現場では聖霊の導きに委ねていますので、語った言葉と必ずしも一字一句一致していないこともありますが、その点はどうぞご了承ください。また、原稿の中には、複雑化を避けるために講壇では語らなかった内容が脚注として入っていることもありますので、参考にしていただければ幸いです。
自分の説教スタイルがこのままでよいと思ったことはなく、不十分さと葛藤しつつ、いずれも成長過程の一ページだと自覚しています。御言葉は、傾聴をもって学び、自分の言葉で人に宣べ伝え、応答があってはじめて「解釈できた」と言えるものだと思います。限られた人生の中で福音宣教の一端を担わせていただける感謝をもって、ここに原稿を上げさせていただきます。
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