4月10日(金)受難日に寄せて

 明後日のイースターに先立ち、受難日には主イエスの十字架の苦しみと死とを覚えて過ごします。本来受難礼拝を行なえることが望ましいのですが、そのイメージだけでもお伝えしようと思いました。
 昨年、敬愛するO先生が書かれていた受難礼拝の様子を参考に、私たちの教会でもいつかやってみたいと思っていることがあります。賛美・説教・信仰告白などの後、礼拝の締めくくりとして、燭台に立てられた7本のロウソクを、主イエスの「十字架上の7つのことば」の朗読とともに1本ずつ消していきます。そして、最後には真っ暗になり、主イエスの十字架の苦しみと私たち人間の罪深さを黙想します。主の憐れみを乞い求める祈りをささげた後、後奏と黙祷をもって終わります。この受難礼拝の中に聖餐式を取り入れ、最後の晩餐をイメージするとなお良いと思います。
 我が家では、子どもたちにも一食がまんすることを伝え、私も断食しつつ説教を書いています。不十分ながらも受難日としてこの日を過ごすことができればと願います。


≪十字架上の七つの言葉≫
①「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。」(ルカ23:34)
②「まことに、あなたに告げます。あなたはきょう、わたしとともにパラダイスにいます。」(ルカ23:43)
③イエスは、母と、そばに立っている愛する弟子とを見て、母に「女の方。そこに、あなたの息子がいます」と言われた。それからその弟子に「そこに、あなたの母がいます」と言われた。(ヨハネ19:26-27)
④イエスは大声で、「エリ、エリ、レマ、サバクタニ。」と叫ばれた。これは、「わが神、わが神。どうしてわたしをお見捨てになったのですか。」という意味である。(マタイ27:46、マルコ15:34)
⑤イエスは、すべてのことが完了したのを知って、聖書が成就するために、「わたしは渇く」と言われた。(ヨハネ19:28)
⑥イエスは、・・・「完了した」と言われた。(ヨハネ19:30)
⑦イエスは大声で叫んで、言われた。「父よ。わが霊を御手にゆだねます。」こう言って、息を引き取られた。(ルカ23:46)